師事したい先生は自分の好みとぴったり合うまで探し続けるべき?
私は、全体的に良い演奏だと思うのならアタックする派です。というのも、全てが自分の好みと完全に一致する弾き方をする演奏家・先生は存在しないと思います…それは貴方の頭の中にしか存在しない、貴方の理想のピアニストです。そこを目指すのは、先生ではなくあくまで貴方かと。
私が留学してから長期間師事した先生方は、私の感性と方向性が似ているだけで、全てを私の好みに弾くわけではありませんでした。許容範囲内であれば、自分と先生の考え方に差異があった方が、どうしてそういう考え方になるんだろう、と新しい考え方を学ぶ機会にも繋がると思います。
因みに、私は高校生の頃の先生に「君があの先生のところに習いに行くなんて。全く君とはタイプが違うじゃないか。それくらい違う方が、かえって良かったりするのかな。君みたいに生き急いでスタスタ弾くひとと、あのゆっくり構えて弾く先生で、一体どんな化学反応が起こるのやら…」と留学前に言われました。結果その先生にはお世話になること10年弱経ちました…こんなこともあるので。笑