音響的に弾いて、或いは聴いて良かったと感じたホールを教えてください…

コンセルトヘボウの大ホールは、一階の後ろの隅で聴いても、前から4列目で聴いても、毎回まるで奏者が目の前で自分のためだけに弾いているかのような親密な響きがします。ピアノ協奏曲でも、ソロでも、オケの曲を聴いてもそんな感じがするので、やはり名ホールと言われるだけあります。小の方は、客席が埋まると音響が抜群に良くなると私の先生が言っていました(但し客が0のリハの時は最悪だとも。)私的にはリハも、お客さんが入った後も、両方良い響きだと思いました。客席で聴いても素晴らしい音響です。ホールは全体的に、教会なんかに比べると格段に自分の音を聴くのが楽なので、個人的には今まで弾いたところはどこも弾きやすかったと思います(MuziekgebouwやTivoliVrendenburg) これは奏者側の意見ですが、側でピアノがガンガン鳴ってしまう作りの場所だと客席にどのように届いているのか判断が難しい為、弾きにくいです(しかし、どういう場所だとそうなり易いのかは私もよく分かっていません...。)その逆然りで、どういうわけか弾いているといくら強い音を鳴らしてもピアノが鳴っていない気がするのに、客席で他人の演奏を聴くとちゃんと音が鳴っている、という場所もありました。コンクールで弾いた、チェコのオパヴァの修道院(Monastery of Minorits in Opava)はその点最悪でした。奏者としては、客席と舞台とで聴こえ方の差が少ないところで弾けることが理想です。ただ私の場合は、難しい音響の場所だと「よしやってやろう!」と逆に燃えるので、結局どこで弾いても最終的には「良い!」となります。あまり響きにこだわらないタイプなのかもしれない、と今これを書いていて思いました。笑 色んな教会で弾く機会があったのですが、教会の音響はピンキリです。大抵の場合は天井が高いのと石造りのせい?か響きすぎてしまい、弾いていると音と音との間の取り方が分からず苦労します。ただ、アムステルダムのOosterkerkという教会は、響きすぎてしまうので弾きにくかったのに、後で録音を聴いてみたら驚く程綺麗でした。ライブに向いている響きのところ、録音に向いている響きのところ、などそれぞれ違いがありそうです(ショパンコンクールも、配信の聴こえ方と現地での聴こえ方が違う、と話題になっていましたしね。) あとは、ZaandamのMuziekhavenという教会は、オランダで有名なヴァイオリニストがわざわざ買い取って演奏会場にしただけあって、どの演奏家の作品を弾いても、とっても良い響きになりました。他はイマイチなところしか名前が思い浮かびません...笑 少しでも参考になっていますように('_')

お茶代投げてくれる人!