楽譜は読めた方がいい?辻井伸行さんが楽譜なしでも国際コンで勝てることを証明しています。...

他人のフィルターを通して演奏された録音を子供に聴かせた方が可能性が広がる、ということでしょうか。賛成できません。そもそも、ピアノを学者する人全員辻井さんのような天才ではありません。辻井さんを引き合いに出すのは些か極端かと思います。 さて、楽譜は作曲家が書いたもので、作曲家が元々頭にあったアイディアに一番近いもののはずです。(勿論出版社により解釈が異なる場合もあるので、そこは出版社選びも大切だったり、自分で自筆譜を見つけて読んだりするのも大切ですが。) 楽譜を読むという作業を飛ばし、「誰かの演奏」から学ぶことになると、結局やっていることは曲の演奏ではなくて、誰かの演奏のコピーになりませんか。楽譜が読めれば、自分はこう弾きたい、という独自のアイデアも出てきますし、そちらの方が余程子供の独創性を伸ばすと思うのですが。 楽譜を読んだ上で、誰かの演奏を聴き「こういう演奏の仕方もあるのか」と学ぶことはできます。しかし、最終的には自分の頭で考えて、楽譜から読み取れる情報を如何に演奏に活かせるかが自分で考えて音にできる子供の方が、将来演奏家としての可能性は大きいと思います。

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