【留学】浪人が決まった高校生です。日本の音大を受けるか、留学するか迷っています...
先ずは行先・習いたい先生を決めてください。本来留学は、これを学ぶのにはこの国でなければいけない、この先生がいるからこの国で勉強したい、などの強い理由があるからこそ、その後の成長に繋がるものだと思います。でも、そんなに留学したいなら是非してください。やらない後悔よりやる後悔です。以下、質問に回答していきます。
①ヨーロッパは広いので、生活費・学費は場所によって結構差があります。東欧は西欧に比べると安めです。しかし、ドイツの学費は安めです。イギリスが一番高いイメージです。まずはどの国のどの先生に習いたいのかを決め、そうするにはどの学校に入り、学費はいくらかかり、奨学金は有るのか無いのか、生活費がかかる国なのか比較的に安めなのかを調べてみてください。ご両親を説得するのにも、具体的な数字やイメージを提示しない分には大変だと思います。
②語学も、留学先が決まらない分にはどの言語をすべきか、どのレベルまで持っていかないと学校が入学を許可してくれないかが分かりません。「日本でかなり話せるレベル」を行きたい学校が求めていなければ、そこまで頑張ってから行く必要もありません。なので、これに関してもまずは行先を決めてください。
③質問者さんの先生がおっしゃる通り、高校出てすぐに留学(私もこのパターンです)だと、留学後に日本に帰ってきて演奏の仕事をする道はほぼ絶たれます(一部のキラキラ人間を除く)。ただ、演奏家になりたいのであれば、留学中にたくさん国際コンを受けてください。小さなものから有名なものまで、兎に角受けまくって何かしらを受賞し、履歴に箔を付けると、日本だと注目してもらえるかもしれません。ちなみにヨーロッパだと、中堅どころの国際コンに多少入賞したくらいでは演奏家一本で食べていけません(同門でそういう人たちを見てきました)。なので、演奏家を志望する気持ちは分かりますが、ヨーロッパに来ても茨の道であることは頭に入れておいてください。
④コネは能動的に動かないとできないので、日本の音大に入ったところで何もせずに目立たないでいると、恐らく何も起こらないとは思います。現時点で日本でキラキラピアニストになってから留学する見込みが無ければ、私なら腹を括ってすぐに留学先探しに取り組むと思います。留学するなら早い方が良い、という先生のお言葉にも同意です。
まとめ
自分の中では留学したい、という強い気持ちがあるのであれば、是非してください。若いうちの苦労は買ってでもしろ、と私も高校生の頃の教授に言われました。私も日本で、当時の先生から学べる事は私もたくさんあったと思います。ただ、「まだここでこれができる」は一生ついて回ります。私も院まで出たのに、まだ勉強が足りてないとよく思うので。頑張ってください。